まむし酒にチャレンジ |
見ると、ペットボトルの中にまむしが一匹入っている。
長さは、40センチくらいある。
まむしは、琉球列島をのぞいては日本では唯一の毒へびである。
まむしに噛まれても、毒の量そのものが少ないので致命傷には至らないそうだ。
それでも、血清の治療を受けなければならない重症にはちがいない。
そのため、とりあつかいには要注意だ。
毒へびで思い出すのは、一昨年の4月18日、西表島(いりおもてじま)でハブを仕留めたことである。
道路に出ていたのを見つけ、棒切れで叩きのめしたのだが、あれは大物であった。
長さは215cmあり、尻尾を持って手を高くさしあげてもへびの頭が地面に届いた。
そこでイスに飛び乗って、写真におさまった。
ハブはコブラとならぶ猛毒のへびで、噛まれるとそこから腐るという。
どうかしたら、噛まれたところから先を切断しなければならないというから恐ろしい。
ハブは、目と鼻の孔から動物の体温を感知する能力を持っていて、体温を感知すると攻撃をしかけてくるらしい。
まむしも、同様の能力を持っているのだろう。
このまむしを水の入ったビンの中に一ヶ月ほど入れ、そこでドロを吐かせる。
ドロといっても、ウンチやしっこのことである。
腹の中の汚物がきれいサッパリ外へ出たら、あとは35度のホワイトリカーに漬け込む。
まむし酒は、古来から滋養強壮の酒として珍重され、またまむしの皮は、できものの吸出しの特効薬としていまもこのあたりでは民間療法として伝わっている。
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