北九州市若松の町並み |
当時、港には「ごんぞう」とよばれる石炭を運ぶ荷役人夫がおおぜい働いており、町には映画館、飲み屋、茶屋、料亭、色町がつぎつぎに建って若松は一大賑わい地となった。
港には、上野海運ビル、旧古川鉱業若松支店、旧麻生鉱業ビルなど明治・大正時代の建物がいまも残っていて、しばしば映画のロケに使われている。
町なかには、当時からつづく料亭「金鍋」が当時の若松の華やかしころを今に伝えている。
その後、エネルギー革命によって石炭の積み出し港としての役目を終え、それとともに若松もしだいにさびれていった。
ここを舞台に書かれたのが、地元作家の火野葦平の「花と龍」である。
この「花と龍」は、映画化されて石原 裕次郎、中村 錦之助、高倉 健、渡 哲也など当代随一の俳優が主演している。
ごんぞうたちの詰め所兼休憩所が「ごんぞう小屋」であり、洞海湾の若松側に復元されて公開されていて当時を偲ばせる。
石炭を天秤棒で運ぶごんぞうたち
舩底で真っ黒になって働くごんぞうたち
石炭を籠に入れる女たち
船着場
ごんぞう小屋
旧古河鉱業若松支店
旧麻生鉱業ビル
上野海運ビル
料亭「金鍋」
色町の路地
色町の路地