子犬を鎖につなぐ |
子犬が生後70日を過ぎたので、きょうから鎖につなぐ。
これまでは、まったくの放し飼いであった。
これからは、わがままは許さない。
子犬は、体が自由にならないので暴れる。
後ろ向きになり、体を左右にくねらせて何とか首の鎖をはずそうとする。
それでも、思うとおりにならぬため、身悶え、わめき、吠えたてる。
これを2時間も繰り返すと、子犬はおとなしくなった。
鎖を、はずすことはできないと悟ったのであろう。
鎖で繋留(けいりゅう)されることは、子犬にとって大人の犬への通過儀礼といえる。
この過程を終えたので、つぎは朝の涼しいうちの山のふもとの散歩である。
子犬は、嬉々として走りまわる。
先のほうへ行き過ぎて心細くなったのであろう、大急ぎで走って戻ってきた。