山ウド |
(タラノキ)
(山ウド)
林道の脇に、成長した山ウドがあった。
「ウドの大木」と悪口を言われるときのあのウドである。
ウドは大きくなりすぎると食用にならないことから、図体ばかり大きくて役に立たないという意味で使われる。
そこは谷あいで、そばに水が流れていて湿地となっている。
いっしょに、タラも生えている。
タラというのは、山菜のタラノキのことである。
どちらも春の山菜を代表するもので、特にタラの芽は山菜の王様とも呼ばれている。
4月ごろから芽を吹く。
料理としては、いずれも若芽を摘んでてんぷらにして食するのがオーソドックなメニューといえよう。
山菜は清潔な香気を放ち、そのため食欲をそそられる。
香気とともに山菜にはアクがあって味わうとえぐみがあるが、このえぐみこそ春の山菜のもつ特長である。
このあたりでは、山のものを食べると薬になる、精がつくといって尊ばれている。