野生のイノシシの死因 |
(座ったままの姿勢で谷川で死んでいるイノシシ)
一昨日、野生のイノシシが山で死んでいたことを書いた。
その日に読者から、「そのイノシシは農薬で死んだのではないか」とのコメントをいただいた。
そのコメントによると、過去に自分の犬も農薬入りの水を飲んだため死んだ。
農薬入りの食べ物や水を飲んだ犬は、体が燃えるらしく、川の中に浸(つ)かって体を冷やそうとする。
そのときも、犬は川に入って体を冷やしたが死んでしまったという。
農家では、いまごろ種籾(たねもみ)を消毒するため農薬を溶(と)いた水の中に種籾を浸(つ)ける。
その後、余った種籾を山などに捨てることがある。
その捨てられた種籾を米を好物とするイノシシが食べて死んだとみられる例が、過去にもあった。
そう言えば、このイノシシを見つけた求菩提犬(くぼてけん)の初代先犬のLeeは死んだイノシシを匂っただけで、口をつけなかったこと。
さらに、水の流れる谷川でイノシシは腹を冷やす格好で死んでいたこと。
猟期はすでに過ぎており、腐敗が進んでいないところから猟期中に銃で撃たれたとは考えられない。
それらのことから当該イノシシは農薬による中毒死とみることができよう。しかし、これは科学的裏付けのあることではなく、あくまでもこちらの推測である。
九州地犬の底力