イノシシの生息調査1-長崎県西海(さいかい)市 |
まず初めの目的地は、西海橋よりさらに南に下った西彼杵半島の西側に浮かぶ大島である。
日本中には「大島」と呼ばれる島はいくつもあるが、他と区別するために頭に「〇〇大島」とつくのが普通だが、この島には頭にそれがつかない。
ただ平戸市の的山(あづち)大島と区別するため西彼(せいひ)大島と呼ばれることもあるそうだ。
西彼杵半島の西側にに寺島があり、その間は「大島大橋」で結ばれており、寺島の先にめざず大島がありその間は「寺島大橋」で結ばれており、さらにその先に蛎浦(かきうら)島、崎戸島がならんでいる。
大島は周囲29㎞、人口5,700で、以前は石炭産業の島であったが、1970年に閉山した。
その後「大島造船」を誘致し、これが島の基幹産業となっている。
平成11年に大島大橋が開通し、九州本土の西彼杵半島と接続している。
西海市のはるか西方の東シナ海には、五島列島が浮かんでいる。
その五島列島には、イノシシが異常繁殖しているそうである。
ちなみに、昨年度は3,200頭が捕獲されている。
しかし、そこのイノシシは足先が白いものが多いところから、どうもイノブタだという話もある。
一歩ゆずってそれが本当の野生のイノシシだとしたら、絶海の五島列島にさえイノシシがいることになるので、九州本土の西彼杵半島とは1キロメートルしか離れていない大島にイノシシがいないはずはないと踏んではるばるやって来たのである。
ところが、ここにはイノシシのウジと呼ばれる「けもの道」がすくない。
そこで、若犬とともに山に入ってみる。
なるほど「すりき」と呼ばれるイノシシが土をすり付けた立木はあるものの、こちらがこれまで見てきた地域とくらべるとその数は少ない。
そこで、相対的にこの島はイノシシの生息が少ないと判断した。
そこで、大島の向かいの九州本土の西彼杵半島へ移動する。
岳という地区の山は、頂上まで開拓されれていて畑となっている。
ここも、こちらの猟場としては「不適」である。