秘犬・求菩提犬(くぼてけん) |
(日本犬専門誌『ShiーBa』12年9月号)
「一銃一狗」でよし、「一銃二狗」でなおよし!
イノシシの単独猟師御用達犬、秘犬・求菩提犬の子犬
猟芸については、百聞は一見に如(し)かず、つぎの下線の部分
求菩提犬の動画 をクリックしていただきたい。
これ以上の効能書きは、蛇の絵を描(か)いて足を描き加えるようなものであろう。
今回は6月3日生まれで、求菩提犬初代先犬・Leeの直子で6期生となる。
オスメスそれぞれ1匹ずつを三代目先犬の候補生として残し、他の仔犬を単独猟師に譲る。
ことしの求菩提犬の子犬の分譲は、これがことし初めてで最後となり、つぎは来年以降になる。
この仔犬は、シーズン中の12月3日になれば6か月齢になるので、仕込みとして山に引くことができる。
求菩提犬初代先犬のLeeは、日本犬専門誌『ShiーBa』12年9月号に「伝説の猪犬」として紹介された九州の地犬である。
このLeeの直子は、1期生の黒(オス)も猪犬として最高の芸とされる単犬による「追い止め芸」を会得したので二代目先犬を襲名させた。
またこの黒も 親のLeeともども YouTube 出演の常連犬として知られている。
2期生のK(オス)と4期生のエミ(メス)は、求菩提犬大分県支部長のもとで活躍中である。
ただし、求菩提犬は単独猟に特化した猪犬のため、グループ猟や巻き狩りには不向きといえよう。
なぜなら、イノシシを寝屋で吠え込むか、イノシシを寝屋から追い出し、つぎの谷に落とすか、それともさらに追跡してふもとの田んぼの際(きわ)の山の端(はし)や、川に落とすいわゆる「追い止め」するので、ウジでの待ち伏せにかかることはないからである。
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