狩猟刀 |
(狩猟刀の数々)
これまで、狩猟刀をいろいろ集めてきた。
問題は、どんな場面で使うのかという使用目的が何であるかということである。
主に藪(やぶ)払いか、獲物を刺すのかである。
最初に求めたのは、いちばん上の210ミリの両刃のナイフである。
これは、よく切れる。
しかし、刃渡りが短すぎて薮払いに向かない。
その次に求めたのは、それより30ミリ長い240ミリの両刃の狩猟刀である。
これが手になじんで使いやすく、これで何頭も獲物を刺してきた。
両刃のため、立ち木を切るのには食い込みがいまひとつであった。
そこで、さらに刃の長い上から4番目の270ミリの片刃の狩猟刀を求めた。
これは、安来鋼青紙スーパーでできており、よく切れる。
ところが、こちらにとって長すぎるようで今ひとつ手になじみにくいようである。
つぎに求めたのは、一番下の剣鉈である。
これは刃渡りが240ミリ重さが580グラムある重量級で、主に藪を払うのに使っている。
カミソリのようにいくらよく切れるものでも、軽いと立木には刃がたたないからである。
理想をいえば、藪払いと獲物を刺すという両方こなせるものがいい。
このシーズンは、いちばん下の剣鉈を使ってみようと思っている。
これなら、獲物を引き出すときの道を拓くときにも、獲物を刺すのにも使えそうであるからである。
上から2番目と3番目は、コレクションで実猟には使ったことはない。
いずれも、柄(え)の部分に赤色のテープを巻いている。
一度落とし、二日にわたってさがし回った苦い経験がある。
そのときは幸いさがしあてたが、山の中で落としても目立つようにするための赤テープを巻いている。
それに、テープを巻いていると握りがすべらないのもいい。