ホタルのビオトープの整備 |
(ホタルのビオトープの全景)
(草刈りの終わったホタルのビオトープの内部)
梅雨の晴れ間に、ホタルのビオトープの清掃をする。
このビオトープというのは、ホタルが恒常的に生活できるようにつくられた小規模な生息空間である。
こちらのそれは、ホタル公園の中に川をつくり、その川の一部をビニールハウスの代わりにネットで囲っている。
これができたのは、今から24年前である。
ビオトープには、中央に通路があり、その両側は小川となっている。
その小川に、葦(あし)や雑草が生い茂っている。
そこで、きょうはその葦の上部だけを刈り取る作業をする。
ホタルは、今の時期は幼虫となって水中生活をしているはずである。
カワニナは数多く見られるので、ホタルの幼虫のエサには不自由はしないだろう。
ホタルは世界中で2,000種いるといわれ、このうち日本には40種確認されている。
このあたりでは、主にゲンジボタルが生息している。
このゲンジボタルは、このような流れのある川を好んですみかとする。
ことしも、梅雨入り前からホタルが見られた。
ホタルは「夏は夜。月のころはさらなり。やみもなほ、蛍の多く飛びちがいたる。また、ただ一つふたつなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし」と清少納言の 「枕草紙」にも書かれている。
あの、頼りなげに明滅するホタルの光は幽玄そのものであり、日本人の繊細(せんさい)な感性によくマッチして、むかしから初夏の風物詩として親しまれてきた。
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