Qの負傷、Uのケガの経過 |
(ビーグルのQ)
(前右足の裏側を切られたQ)
(YouTube の出演が常連となっている三本脚のU)
Qの負傷
Qが、前の右足を上げている。
どうも、おかしい。
そこで、Qを寝せて足を点検した。
脛(すね)の裏側を、長さ2cmほど真横に切られている。
しかし、出血は止まっている。
これは、きのうの単独猟のガイドのとき闘ったオスイノシシに切られたのである。
きのうは、まったく気づかなかった。
Qも、いつものように走っていた。
三本脚のUが顎(あご)からかなりの出血をしていたので、そちらに気をとられてQの負傷に気づかなかったのであろう。
これでQは、2度目の負傷となる。
1回目は、このシーズンに入っての11月26日に下腹部をイノシシに切られた。
このときはかなりの出血であったので、獣医で処置してもらった。
今回は出血も止まっているので、こちらで縫合する。
だいたいこのQは、イノシシを咬まないので負傷する率は低いほうである。
それでも、止め場では興奮しており、そのうえまだ1歳5ヶ月齢と若く、修羅場をくぐった経験が少ないので負傷もやむをえないことである。
むしろ軽傷なら、傷(きず)を負ったほうがいい。
というのは、イノシシは強いもの、怖いものだということを犬は身をもって知るからである。
そして、一戦さらに一戦と闘いを重ねていくごとに、ケガをしなくなり百戦錬磨の女性コマンドに成長していく。
格闘犬である以上ケガはつきものであり、むしろケガはよい猪犬としての証明であり、誇れる勲章である。
Uのケガの経過
きのう負傷したUは、さらに顔に表情が出てきた。
さすがに夕べは食欲も落ちていたが、今朝はよく食べる。
右頬の傷は1センチほどの穴が開いていて、頬が腫(は)れているがたいしたことはない。
化膿止(かのうど)めの薬がきいたのであろう。
普通どおりに歩く。
したがって、ケガの経過は良好といえるだろう。
Uは子犬のときこちらにきた犬で、そのときからスピード感あふれる切れのいい走りをしていた。
その期待どおり、まるでロデオのようにイノシシに飛び乗って咬みに行っていた。
そのため、三本脚になる前からケガが多かった。
Uは三本脚というハンディをまったく感じさせない格闘力、追跡力を持っている。
Uは、ことしの6月で3歳になる。
もちろん猪犬としてはこれから円熟の境地に入るのだが、ケガが多いため今後は台メスとしての役割に専念させたい。