ケイタイが水浸(みずびた)し |
背中のリュックに、ケイタイを弁当とともに入れていた。
それを忘れて、深いところまで立ち込んだ。
背中にあるリュックの底が水に浸(つ)かっている。
それには、先ほどから気づいていた。
しばらくして、「あ…!」と、気づいた。
リュックには、裸のままのケイタイと弁当箱が入っているのを。
河原に上がり、急いでリュックを開く。
裸のままのケイタイが濡れている。
ディスプレーの内側に、水が入っている。
この手のIT機器は水に弱い。
友だちのなかには、二回も洗濯機の中に洗濯物といっしょに入れたというのもいる。
こちらも、これとあまり変わらない。
日本の原風景