広田グループと釣行 |
きょうのメンバーは、小林兄弟、島津親子の4人である。
ワンタッチテントを設営し、それから思い思いに竿を入れる。
名人級の小林兄者(あにじゃ)が、なぜかきょうは竿が立たない。
それに引き換え、弟さんはあいかわらず好調を持続している。
とくに沈み瀬のところでは、つづけざまに型のいいのをかけた。
こちらは、いつものようにかからない。
3匹どまりだ。
島津君から、新兵器の金属糸の仕掛けを借りて試しに使ってみる。
なるほど、感度がいい。
3本碇の掛け針が石の上をこすっているのが、わかる。
小林兄者は、この兵器が開発されるやいち早くこれを導入したという。
それまでは、弟さんが7匹掛ける間に、やっと一匹掛けていた。
それが、どうだ?
それ以来、釣果は逆転現象を呈して現在に至っている。
この新兵器は、金属のため比重が重く、その結果水にすぐ沈む。
それに、ラインが細いため流れの抵抗が少ない。
それだけオトリ鮎に負担をかけないことになる。
これは、ラインにとって画期的な開発らしい。
逆に、野鮎にとって受難の到来である。