ブレーキまわりの整備 |
かれは、4輪整備士の2級の免許をもっている。
バイクについては分からないというが、これは謙遜だろう。
4輪も2輪も、理屈はおなじだろうから。
まず、後輪のブレーキから分解する。
デェイスクブレーキは、左右にに割れるようになっている。
ゴムブーツのかぶっているところ、これはスライドするところだが、ふるいグリスを落として新しいグリスを塗る。
この箇所は、熱を持つので耐熱用のグリスがいいそうだ。
それに、ブレーキパットを貫いているシャフトもみがいて耐熱用のグリスをうすく塗る。
つぎは、前輪のブレーキを分解する。
これまでなんどもパットは交換したことがあるが、ブレーキ自体の分解の方法がどうしても分からなかった。
ふたつに分けてもらうと、ゴムがかぶってスライドするこころのグリスが乾いて固まっていた。
これでは、自由にスライドしないはずだ。
ここにも、耐熱用のグリスを薄く塗る。
ためしに動かしてみると、スムーズにスライドした。
かれは、ナットを締めたところをひとつひとつ指差しながら確認していた。
国鉄の職員が人差し指で示しながら呼称していたあのやり方だ。
さすがはプロだと思った。
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