ほととぎす |
ほととぎすの初鳴きである
夏鳥のほととぎすが、渡ってきたのだ
ほととぎすの鳴き声を聞くと、きまって
「目には青葉 山ほととぎす 初がつお」
という山口素堂の有名な句を思い出す
山口素堂というのは、江戸時代前期の俳人である
ほととぎすというのは、夏になると日本に渡ってくる渡り鳥で、
この仲間にはアオバズク、ツツドリ、カッコウなどがいる
そういえば、夢うつつのなかで、アオバズクの「ホー、ホー」という鳴く声が明け方までしていた
そのときは半分夢のなかで、「あ、アオバズクが渡ってきている」と思った
それでも、朝になるとアオバズクのことはきれいサッパリ忘れてしまっていた
ほととぎすは、ウグイスなどの巣のなかに卵を産みつける
いわゆる、托卵である
そうとは知らず、ウグイスは自分より大きなひなを育てる
やがて、ひなは巣立ってゆく
ちかごろ、人間の世界にも似たような巣ができているようだ
家のまわりは、いま麦秋の真っ盛り、小麦がビール麦が熟(う)れている
ところどころ、すでに田植えの終わった田んぼもある
植わったばかりの早苗の上すれすれを、ツバメがかすめる
その田んぼのヘリは、みどりしたたる青葉
そこを、五月の風がふきぬけてゆく
ライダーハウス 「夢職庵」 オーナーのバイク日本一周記、過去記事:求菩提山