4ヵ月齢の子犬「黒」の実戦訓練 |
(上の黒色の首輪が4ヵ月齢の子犬「黒」、下の赤色の首輪がストーカー2号の「八」)
きょうも、日課となっている早朝の林道の散歩にいく。
連れは、4ヵ月齢の子犬「黒」と彼のおばさんにあたるストーカー2号の「八」である。
子犬の「黒」にとって、きょうは125日齢となるから4カ月とちょっとになる。
林道の先のほうで、八が吠え出した。
「ギーギー」と悲鳴がきこえるので、イノシシの子でも押さえたか?
その悲鳴を聞いて、そばにいた黒が悲鳴のする方へダッシュしていった。
こちらが近づくと、「ゴㇷゴㇷ」とイノシシが鼻を鳴らす低い音がする。
八と黒が、イノシシに向かって攻撃している。
黒の父親のサンもちょうど3か月齢の日に、叔父にあたる太郎(♂)と二匹でイノシシを押さえたことを思い出す。
黒にとってこれがイノシシとの初めての出会いであるが、八が攻撃するのに触発されて八と同じような攻撃になったのであろう。
4か月の子犬を野生のイノシシを当てることについて、異論のある御仁のあることは承知している。
しかしイノシシの子の方は、犬の子よりもはるかに幼いころから野生で生き抜いてきた。
子犬がイノシシにやられるのもこれをかわすのも、その犬の運の強さ、犬の資質だと割り切って考えている。
闘犬のような咬み犬は論外のことだが、メスイノシシ、逃げるイノシシ、オスイノシシでも隙を見せたときには歯をかけるくらいの闘志がないと、山のイノシシは獲れない。
主人としては犬が起こしたイノシシはすべて獲ってやることがその犬の労に報いることであり、仕事をする猟犬をつくる王道でもあろう。
犬が咬んだときは銃を使うと、犬を殺してしまう恐れがある。
そのときは、ナイフ一で刺しに行っている。
これをガイドのとき実際に演じ、これを売りものにもしている。
これを見たハンターは、ほとんど驚いているようだ。