ドクダミの花 |
(雨に濡れた白十字のドクダミの花)
ドクダミは半日陰を好む野草で、6月ごろになると白十字の花を咲かせ、アジサイとともに梅雨(つゆ)の雨に似合う。
独特のつよい臭いを放つ。
ここらあたりでは、なぜか「入道草(にゅうどうぐさ)」と呼ばれている。
ドクダミは薬草で、できものの民間療法薬として使われてきた。
吹き出物ができると、ドクダミの葉をもんで小さくし、それを火であぶってさらに小さくし、これを吹き出物の上に張りつけると腫(は)れ物が根から取れるといって、こちらも子どもの時分はよくお世話になった。
ドクダミは、薬草であるとともに食用に供されることもある。
まさに蓼(たで)食う虫も好き好きである。
すなわち、これをてんぷらにして、山菜料理として食べるのである。
さらに、ドクダミの葉や茎を乾燥させてお茶として飲むと利尿、動脈硬化の予防作用があるといわれている。
こちらも試してみたのだが、喉(のど)をさすような刺激のためやめてしまった。
さすがに市販のものには、この刺激は軽減されていて飲みやすくなっている。