子イノシシ |
秘犬・求菩提犬(くぼてけん)の初代先犬のLeeが、また子イノシシを捕まえた。
早く寄りつけたので、イノシシのダメージは比較的ちいさい。
そこで、縄でくくって抱いてかえる。
92日目になる年長組みの英才教育のためである。
イノシシの後ろ足をくくって杭(くい)につなぐ。
これを、子犬に見せる。
子犬が、これに吠えつく。
すると、子イノシシがダッシュして子犬に体当たりする。
これを、子犬が逃げる。
夢職庵(むしょくあん)の成犬たちは、今月の半ばまでウオーミングアップ期間となるであろう。
捕獲するのは子イノシシがかりであるところからそういえる。
子犬を捕獲するということは、近くに親イノシシがいるはずなのに。
動物の本能として、弱い子イノシシにかかるのはしかたがないことではある。
ライオンも、群れから遅れたインパラを狙う。
犬たちは、なかなか実戦の勘が取り戻せないでいる。
1回だけ追い止めしたので発射したが、失中した。
本来なら、さらに追跡して2度目の追い止めをするのだが途中で見失い、今はそれができない状態にある。
したがって、実戦を積み重ねて勘を取り戻すしかないようだ。
当地では台風に見舞われていないので、カシの実、椎の実、コナラの実、クヌギの実などどんぐりが例年になく多い。
したがって、今月の後半にかけてイノシシに脂(あぶら)が乗るであろう。
それからが、いよいよ本番となろう。
来月の中旬には、年長組が仕込みのため山に入る時期になる。
子犬を仕込むのは、猟師だけの楽しみである。
こちらが望んだとおりの犬に成長したときの嬉しさといったら、たとえようもない。
百聞は一見にしかず:秘犬・求菩提犬(くぼてけん)の仕事ぶりを動画で見る